はじめに
アフィリエイトの収入が増えてくると、「どこまで経費にできるの?」が一番の悩みです。
この記事では、むずかしい言葉をできるだけ使わずに、考え方のコツとよくある例をまとめました。
1. まずは「何所得」かを決めよう
- 事業としてやっている(事業所得):
毎月コツコツ更新、収益を伸ばす工夫、帳簿をつける——こういった状態なら「事業」と見られやすいです。事業になると、青色申告の特典(控除・赤字の取扱いなど)が使えます。 - 趣味に近い(雑所得):
たまに更新、記録も少ない……だと「雑所得」になりやすいです。
ポイント:迷ったら「帳簿(収支の記録)をつける」「収益を上げる計画がある」かが目安です。
2. 経費になるもの・ならないもの
基本ルール:仕事に直接関係するお金は経費にできます。プライベートが混ざるものは、仕事で使った分だけです。
- なりやすいもの
サーバー代、ドメイン代、ASP手数料、有料テーマ・プラグイン、取材の交通費、本やセミナー(仕事に関係あるもの)、画像素材や撮影小物 など - 注意が必要なもの
自宅のネット代・スマホ代・家賃・電気代 → 家事按分(あとで説明)
家族へのお手伝い代 → ルールと届出が必要なケースがあります - なりにくいもの
私用の飲食・旅行、仕事との関係が説明できない支出
コツ:レシートに**「何の記事のためか」**をメモしておくと、あとで説明しやすいです。
3. 家事按分(かじあんぶん)のやり方
自宅のネットや家賃のように、仕事と私生活が混ざる費用は、合理的な割合で分けます。
- ネット・スマホ:1日の作業時間で按分
例)1日8時間作業 → 8時間 ÷ 24時間 = **約33%**を経費に - 家賃・電気:作業スペースの面積や、仕事に使う時間の割合で按分
例)ワンルーム20㎡のうち、机まわり4㎡を仕事中心→ **4/20=20%**をベースに、さらに作業時間で調整
メモを残す:「どうやって計算したか」をノートやファイルにひとこと残すだけでOK。説得力が出ます。
4. パソコン・スマホ・カメラのお金はどう計上?
機器の金額によって扱いが変わります(ざっくりでOK)。
- 少額(目安:10万円未満):その年の経費にできることが多い
- 中くらい(10万~20万円くらい):数年に分けて経費にする方法あり(「一括償却」など)
- 高額(20万円以上):減価償却というルールで、耐用年数に合わせて毎年少しずつ経費に
- 特例が使えることも:青色申告だと、30万円未満の機器はその年に全額経費にできる場合があり、実務でよく使います
按分も忘れずに:私用でも使うなら、仕事で使う割合だけにします。
5. レシート・請求書の残し方(電子の書類)
ネットで買ったものや、メールでもらった請求書は、画像やPDFのまま保存します。
フォルダ名を「2025_経費/通信費」のようにして、検索しやすくしておくのがコツです。
6. 消費税とインボイス(さっと理解)
- 年間の売上が小さいうちは消費税の納税が不要なことがあります(免税)。
- ただし、インボイスに登録すると、原則として消費税の申告・納税が必要になります。
- いまは負担を軽くする特例もあります。
→ **取引先から「インボイス登録してほしい」と言われたら要検討。**収支に合う選び方をご一緒に試算します。
7. よくあるNG(あとで困りがち)
- なんとなく半分を経費にしてしまう(根拠なしの按分)
- レシートがない/用途メモがない
- 家族に払ったお手伝い代を、ルールや届出なしで経費にしてしまう
- 電子の請求書を印刷だけして、元データを保存していない
対策:按分の考え方メモ・用途メモ・電子データの保存——この3つだけ意識すれば、ほとんど防げます。
8. ミニ事例(数字でイメージ)
- 通信費6,000円/月・1日6時間作業
6時間 ÷ 24時間 = 25% → 1,500円/月を経費に - ワンルーム20㎡、机まわり4㎡を仕事中心(20%)、さらに作業時間50%の場合
家賃の**10%(20%×50%)**を経費に - ノートPC15万円(仕事8割)
特例が使えるなら、15万円×80%=12万円をその年の経費にできることあり
9. 今日からできるチェックリスト
- 収入と支出を月ごとにメモ(アプリ・エクセル・会計ソフト、何でもOK)
- 家事按分の計算式をひとつ決めて、メモに固定
- レシートに用途メモ(記事名・目的)をひとこと
- 電子の請求書はPDFや画像のまま保存
- パソコンなどの金額と買った日を一覧に
- インボイス登録の要否は取引先の要望+収支で検討
目次
相談のご案内(浅井匠也税理士公認会計事務所)
「この支出は経費?」「按分は何%が妥当?」——個別に見ると結論が変わることが多いテーマです。
当事務所では、顧問契約を結んでいただいたお客様向けに次のようなサポートを行っています。
- 経費の仕分け設計:あなたの働き方に合う家事按分モデルを一緒に作ります
- パソコン・スマホの扱い方:減価償却 or 特例の一番トクな方法を具体的に提案
- レシート・データ整理:保存の型(フォルダ構成・ファイル名ルール)をセットでご用意、レシートを保存してお送りいただくだけで決算書を作成するファイルセットもお付けできます
まずはお問い合わせフォームからどうぞ。記事を見たとお伝えいただければ、スムーズにご案内できます。
経費の線引きは、人それぞれの「使い方」で変わります。迷ったら一度ご相談ください。
浅井匠也税理士公認会計事務所
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